付加価値税は通常20%ですが、おおよそ12~13%分が返金可能。免税を行う店舗には、通常、TAX FREEの表示がされています。免税書類は購入した当日に、必ず記入してもらってください。お店によっては、担当者が不在などで受け付けてもらえないケースも。
お店で免税を依頼する時には、Détaxe,s’il vous plaît.(デタックス、シルヴプレ→免税にしてください)と言って依頼します。
身分証明用にパスポートを見せ、レシートを渡すと、お店の人が輸出販売明細書(bordereaux de vente à l’exportation 、ボルドー・ドゥ・ボンテ・エ・レクスポタション- 略称・BVE)を作成。この書類は3枚複写式になっていて、1部はお店で保管し、2部持ち帰ります。1番上が控えで、2枚目が税関提出用の書類になっています。用紙の見本はこちらです。
Désignation de la marchandise(商品の説明)
Quantité(数量)
Taux TVA(TVA率)
Prix unitaire HT(税抜き価格)
輸出販売明細書には、C欄にDate(日付)、Signature de l’acheteur(購入者の署名)があり、自分で書くケースもあります。税金還付の方法は、現金払いか振込から選ぶことができます。
D欄のMODE DE REMBOURSEMENT(モード・ドゥ・ランブゥスモン→返金方法)の欄にクレジットカードか現金のどちらかが記入されるので、クレジットカードの場合、書かれたカード番号が正しいか必ず確認しましょう。お店では輸出販売明細書だけでなく、免税書類専用の封筒をもらうのを忘れずに。
ギャルリー・ラファイエット・パリ・オスマン本店の輸出販売明細書を免税システム・Pabloで処理した場合は、書類の送付は不要です。
フランスから日本に帰国する場合、空港で免税手続きをします。Pabloには日本語表記で説明が表示されるので、操作が楽にできますよ。ただし、Pabloが故障しているケースや書類のバーコードを読み込めないケースも。その場合は免税カウンター(Bureau de détaxe)に行きましょう。
免税カウンターではパスポート、航空券、購入した商品(未使用)をチェックし、スタンプを押します。もし、フランスの後にEUの国に行く場合は、その国でスタンプを押してもらいましょう。
振込払いの場合、スタンプを押してもらった書類は、免税書類専用の封筒に入れて6か月以内にポストへ投函。封筒を送った2~3ヶ月後に口座に振り込まれます。現金の場合、空港にあるグローバル・リファウンド(TRAVELEX)のカウンターで書類と引き換えに返金してもらいましょう。もし、時間に余裕がない場合は、郵送して振込払いに切り替えることもできます。また、
税関が終了しているなどでフランスで免税処理できなくても、フランス大使館で3ヶ月以内ならば受け付けてもらえる可能性もありますよ。