パリの乗り物を全部解説

パリの交通機関について

Paris Transportation
フランスプラス

パリ中心部への行き方

空港から

パリにはシャルルドゴール空港(Charles de Gaulle、以下CDG空港と表記)とオルリー空港(Paris-Orly)の二つの国際空港があります。日本からの直行便は、JAL(日本空港)、全日空(ANA)、エールフランス航空などがありますが、ほぼ全てCDG空港に到着します。

CDG空港からパリ市内までは、交通手段によりますが約1時間かかります。鉄道、バス、タクシーと様々な行き方があり、予算や人数、時間に応じて選ぶことが可能です。詳しくは「シャルルドゴール空港からパリ中心部への行き方」をごらんください。

鉄道駅から

ヨーロッパの他の国やフランスの他の都市から鉄道でパリに向かう場合、最もよく利用されるのが、イギリス、ベルギー、オランダ、ドイツなど隣国からの高速新幹線TGVが到着するパリ北駅です。パリ北駅からパリ中心部までは、メトロ2号線4号線5号線またはバスで約20~40分です。

パリの交通の基本

パリはメトロ(地下鉄)RER(高速鉄道)バストラムの各交通手段が発達しているため、個人でパリを観光するのに移動に困ることはありません。他の交通手段への乗り換えもわかりやすく、チケット(乗車券)も共通です。他にも、観光に便利な名所だけを回るバスや、レンタルサイクルなどパリを楽しむための交通機関も数多くあります。

パリのメトロ(地下鉄)について

パリ・メトロについてメトロはパリを代表する交通手段です。全部で14の路線があり、1から14号線の数字がつけられています。メトロを使えば、パリ市内のほとんどの観光地に簡単に行くことができ、またパリ北駅などの国際鉄道の発着駅にも乗り入れています。朝5時台から深夜0時台まで運行しており、メトロの駅からのRER駅やバスへの乗り換えも簡単です。

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高速鉄道RERについて

パリのRER路線についてRERはエール・ウ・エールといい、パリ市内と郊外を結ぶ高速鉄道です。ヴェルサイユ宮殿、パリ・ディズニーランドといった有名観光地のほか、シャルル・ド・ゴール空港に行くにも利用します。郊外では地上、パリ中心部ではメトロと同じように地下を走ります。

パリ市内のゾーン1(ほとんどの観光地をカバー)の範囲であれば、チケットはメトロ・バスと共通のためメトロと同じように利用できます。ただし、メトロと異なり出口や乗り換え口に改札があり、切符を改札口に通す必要があります。

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パリの公共バスについて

パリには深夜バスも含めると150近くのバス路線があり、市内全体を網の目のように走っています。メトロだと乗り換えが必要な場合もバスだと1本で行けることも多く、また、モンマルトルの丘周辺の坂道が多い場所もバスなら簡単です。メトロのように階段の上り下り(パリのメトロにはエレベータやエスカレータがないところも多いです)をしなくていいため、スーツケースなどを追っている時も便利です。地下移動が多いメトロやRERと異なり、車窓から街並みが眺められるのも魅力。

乗車にはメトロとRERと同じ共通チケット「Ticket t+」を使いますが、郊外では使えないRERとは異なり、バスはパリ郊外へもチケット1枚で行くことが可能。1時間30分以内であれば、何度でも乗り換え可能です。

注意したいのは、やはりメトロやRERに比べると目的地までの時間がかかることと、道路工事や交通渋滞の影響を受ける場合が多いこと(優先バスレーンがある箇所もあります)です。バスは基本的に各駅停車のため良くも悪くものんびりしています。予定がたくさんある観光では、基本的にはメトロかRERを使い、バスはちょっとした移動や補佐的に使うことをおすすめします。

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メトロ・RER・バス共通チケットについて

パリの乗車チケットは、メトロ・RER(高速鉄道)・バス・トラム共通です。1回券や回数券のほか、美術館の無料割引がつくパスや、国鉄の近郊線まで含めた1日乗り放題など様々なタイプがあります。

主なチケットの種類を下記にまとめました。

名前 説明 料金
Billet(ビエ)またはTicket+(チケプリュス) 1回券。90分以内であれば、メトロ・RER間の乗り継ぎ、もしくはバス・RER間での乗り継ぎが可能。 1.9ユーロ
Carnet(カルネ)またはTicket+(チケプリュス) 上の1回券が10枚綴りとなった回数券。有効期限はないため、複数日での利用や、グループで利用するときに便利。 14.5ユーロ
Mobilis(モビリス) メトロや国鉄の近郊線などの交通機関が乗り放題になる1日乗車券。料金はゾーン(利用エリア)によって異なる。26際以下で土日利用ならば下記のディケ・ジュンヌのほうがお得 ゾーン1~2の場合、7.3ユーロ
パリ・ヴィジット(Paris Visite) 観光客向けの乗車券+観光バスのパス。主要交通機関がすべて乗り放題になる。料金は利用日数によって異なる 1日利用の場合、11.65ユーロ
ナヴィゴ・デグヴェルトゥ
(Navigo Decouvetre)
1週間以上の滞在者向け磁気カード。1週間用と1花月用があり、日本のSuicaと同じように使う。作成には別途5ユーロと写真が必要。 1週間の場合、22ユーロ
ディケ・ジュンヌ・ウィークエンド(Ticket Jeunes Weekend) 26歳以下で土日祝日に利用できる特別な1日乗車券。一般の1日乗車券より安い。料金はゾーン(利用エリア)によって異なる ゾーン1~3の場合、4ユーロ

2~3日のパリ観光。どのチケットを買えばいいの?

基本的には、使いたい分だけTicket+(チケプリュス)の1回券や回数券を購入するのがおすすめです。特に回数券(10枚綴り)は、2日間以上滞在する場合や、グループでシェアするなら効果的に使えます。有効期限がないため、使い切れなくても次回のパリ旅行まで取っておくことも可能です。

観光名所を多く見る予定で、1日5回以上地下鉄に乗る場合や、回数券の残りを気にせず自由に動きたい方には、1日乗車券(パリ市内7.3ユーロ)の購入がおすすめです。1日乗車券があれば、ちょっとした移動でも気軽に利用することができます。

その他の交通手段について

上にあげたメトロ、トラム・バスが主なパリの移動手段ですが、パリ市内には他にも便利な乗り物がいろいろあります。観光と組み合わせた思い出になる楽しいものがたくさん。パリにいるうちは、この中のどれか一つもぜひ体験してみてください。

市内観光バス

各停留所に停車する市営バスと異なり、有名な観光名所を効率よく回ることができる周遊バス。パリ市内では複数のバス会社が運営しています。日本語で解説してくれる日系会社のバスや、エッフェル塔などの名所を通過しながら本格的なフランス料理を味わうフランスならではのスペシャルバスまで。市営バスも、4~9月の日曜と祝日の午後に限り、観光ポイントだけに停車するBalabus(バラビュス)を運行しています。

タクシー

ホテルへの戻りが夜遅くなった時や、荷物が多い時に便利なのがタクシー。特に、パリのレビュー(ナイトショー)やオペラ鑑賞のあとは遅くなるため、公共交通機関ではなくタクシーの移動をお勧めします。フランス語がわからなくても、目的地の場所と住所を紙に書いて伝えればほとんどの場合理解してもらえます。

レンタル自転車 Vélib’(ヴェリブ)

最近日本でも見かけるようになった、セルフサービスのレンタル自転車がヴェリブです。約300mごとに設置された無人駐輪場で自転車を借り、好きな停留所で返します。1日チケットが1.9ユーロで、このほかに自転車使用料が加算されますが、30分以内なら使用量は無料。そのため、30分以内に借りる・返すを繰り返すのが賢い使い方です。

自転車ガイドツアー

上のヴェリブとは違い、ガイドさんと一緒にパリ市内を自転車で回るサイクリングツアーもパリには多くあります。世界中の観光客と回る英語ツアーも良し、じっくり日本語で解説を聞ける日本人限定ツアーも良し。電動自動車を用意しているところなら楽々運転できます。ガイドさんに交通ルールをあらかじめ教えてもらえるため、初めてのパリにはこちらがおすすめ。

トラム

パリには8つのトラム路線がありますが、そのうち全てがパリ郊外を短距離で繋ぐものであり、観光で利用することはあまりありません。乗車には、メトロ・トラム・バス共通チケット・チケプリュス(Ticket t+)が使えます。

ケーブルカー(フニキュレール)

1900年から、モンマルトルの丘とふもとを結ぶパリ唯一のケーブルカー。1分30秒の短い旅ですが、歩行者が使う階段のすぐ隣を小さなケーブルカーで登ります。乗車券はチケプリュス(Ticket t+)が利用できます。

階段はそれほど段数がないため、わざわざケーブルカーを使うまでもないかなと考えがちですが、かなり急傾斜を登るため、階段が苦手な方はケーブルカーのほうがおすすめです。また、階段の途中にいる花や雑貨の押し売り(かなりしつこいです)に会わなくていいメリットもあります。

メトロの2号線アンヴェール駅 (Anvers)または12号線アベス駅 (Abbesses)で下車後、歩いてすぐ。年中無休で朝6時から夜0時まで運行しています。

水上バス

パリのセーヌ川といえば、ランチやディナーもできる周遊クルーズが有名ですが、実はパリ市民の足としての水上バスも運行しています。「バトビュス(Batobus)」と呼ばれる水上バスに乗れば、エッフェル塔オルセー美術館サン・ジェルマン・デ・プレノートルダム大聖堂ルーブル美術館、シャンゼリゼ大通りなどの、セーヌ川沿いの見どころにある観光名所の目の前に停車します。1日券があれば何度でも乗り降り自由です。チケットはバトビュス乗り場か観光案内所で買うことができます。

この記事を書いた人

プランスプラス編集部

フランスの観光名所をわかりやすく紹介する「フランスプラス」の編集部。現地在住、大学留学経験がありフランスに精通したスタッフが、初めてのフランス旅行で使える見どころや楽しみ方をご紹介しています。

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